希望どおりにはいかない

人は
気づかないうちに
こうなってほしいと願っている

今日がうまく進んでほしい
相手が思ったように動いてほしい
努力したぶん報われてほしい
嫌なことは消えてほしい
でも好きなものは残っていてほしい

小さなことから大きなことまで
希望は途切れずに湧き出てくる

その希望に合わせて
考えたり
選んだり
動いたりしている

うまく生きているように見えるときも
よく見ると
「希望がかないますように」
という動きの中にいる

けれど
起きることは
こちらの願いに合わせて起きているわけではない

ただ
いくつもの条件が重なって
そう成り立っている

うまくいったと思うときも
希望どおりになったというより
そうなる条件が揃っていただけなのかもしれない

逆に
うまくいかなかったと感じるときも
世界が意地悪だったわけではなく
ただ
そうなる流れがあっただけなのかもしれない

それでも人は
少しでも思いどおりになった部分を探して
希望どおりだったと考えたくなる

そう思えれば
まだ自分が世界を動かせている気がするから

でも
本当はずっと
希望どおりを生きているのではなく
起きるべきことの中をただ生きているだけなのかもしれない

そう見ると
思いどおりにならないことへの苛立ちも
報われない事への虚しさも
少し違って見えてくる

世界は
こちらの願いに従っているのではなく
ただ
それぞれの条件の中で成り立っている

その中で
希望だけは何度でも生まれてくる

今日は
希望している自分の動きと
希望とは別に進んでいく流れを
ただ観ていた