人は
まだ続いていくような前提で生きていることがある
まだ時間があると思ったり
まだ先へ進めると思ったり
今日のことより
明日のことを多く抱えていたりする
その前提があると
先の不安も増えていく
失いたくないものを守ろうとしたり
まだ起きていないことまで考えたり
今ここにないものまで背負おうとしたりする
けれど
終わりがあることを思い出すと
少し見え方が変わる
人はいつか必ず終わる
それは特別なことではなく
ただそう成り立っているにすぎない
そう見えてくると
先まで持ちこたえようとする力が
少し弱まることがある
今日食べる
今日眠る
今日会う
今日やることをやる
それだけでいいのかもしれないと思う瞬間がある
生きることが苦しいのは
生きていることそのものというより
終わらない前提で
抱えすぎているからなのかもしれない
続いていくと思うから
増やしたり
埋めたり
変えたりしながら
落ち着こうとしている動きがある
でも
終わりがあることを前にすると
そんなに持たなくてもいい事が見えてくる
考えも感情も
気づく前から現れて
また消えていく
その中で
守ろうとする動きも
失いたくないと思う反応も
ただ起きているものとして見えてくる
今日は
終わりがあるという事と
その前で少しだけ静かになっている自分を
ただ観ていた