奪う手に 静けさは宿らない

悪いことをしている人は
幸せなのだろうか

自分の利益だけを見て
人の痛みを見ずに
欲のまま進んでいるように見える人がいる

外から見ると
得をしているように見えることがある

多くを持ち
強く振る舞い
思い通りに生きているように見える

けれど
それが本当に幸せなのかと見てみると
どこか静かではない

奪おうとする心は
常に足りなさを抱えている

もっと欲しい
もっと守りたい
もっと失いたくない

その動きがあるかぎり
たとえ多くを得ても
心は休まらない

人から奪うほど
外側は満ちていくように見える

けれど
内側では
足りないという感覚と
奪えば奪われるという怖さが
さらに深くなっていくのかもしれない

幸せは
持っている量だけでは見えない

勝っているように見えることと
満たされていることは
同じではない

奪わなくてもいい心には
どこか静けさがある

守り続けなくてもいい心には
どこか軽さがある

悪いことをしている人を
裁きたいのではない

ただ
奪い続ける心が
本当に満たされているようには見えなかった

今日は
奪う事で
得ているように見える人の奥にある
足りなさの動きを

ただ観ていた